長崎 原爆資料館や軍艦島など一斉閉鎖へ 新型コロナ

長崎 原爆資料館や軍艦島など一斉閉鎖へ 新型コロナ
長崎市は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、原爆資料館や世界遺産の島「軍艦島」といった、市が所有する観光施設について、今週中にも一斉に閉鎖する方向で調整を進めていることが分かりました。
長崎市を訪れた観光客はおととしの統計で700万人余りに及び、主要な施設別では、
▽世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ、「旧グラバー住宅」があるグラバー園が97万人と最も多く、
▽長崎原爆資料館が67万人、
▽鎖国時代に貿易の窓口だった「出島」が54万人、
▽世界文化遺産の「端島炭坑」がある「軍艦島」が20万人などとなっています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて長崎市は、市が所有するこうした観光施設について、一部の施設を休業したり施設内でのイベントを取りやめたりしてきましたが、これ以上の感染拡大を防ぐためには人の出入りを抑える必要があると判断し、近く対策本部会議を開いて今週中にも一斉に閉鎖する方針を確認することにしています。

閉鎖する期間は早ければ今月10日から28日とすることを想定し、長崎市は感染拡大の状況を見てその後の対応を決めることにしています。