政府 重症患者優先の体制整備急ぐ 感染拡大受け 新型コロナ

政府 重症患者優先の体制整備急ぐ 感染拡大受け 新型コロナ
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東京都内で新型コロナウイルスの感染者が初めて1日に100人を超えるなど、急速な感染拡大が続いていることから、政府は重症の患者を優先して治療する医療提供体制の整備を急ぐ方針です。
東京都は4日、都内で新たに118人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で感染の確認が1日に100人を超えたのは初めてで、急速な感染拡大が続いています。

こうした中、安倍総理大臣は加藤厚生労働大臣や新型コロナウイルス対策の特別措置法を担当する西村経済再生担当大臣らと、感染者の動向や今後の対応などをめぐって協議しました。

政府は日本医師会が医療現場は危機的な状況にあると訴えていることなども踏まえ、今後の感染者の増加に備え重症の患者を優先して治療する医療提供体制の整備を急ぐ方針です。

また軽症の人などに療養してもらうためのホテルや国の施設などの確保を進めるとともに、人工呼吸器やマスクといった医療器材の増産を支援していくことにしています。

一方、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」をめぐって、政府は「ぎりぎり持ちこたえている状況で、宣言を行うには至っていない」としていて引き続き国内の感染状況などを慎重に見極めていくことにしています。