米病院船 新型コロナ患者を収容へ 従前の方針を転換

米病院船 新型コロナ患者を収容へ 従前の方針を転換
アメリカで新型コロナウイルスの感染者が急増する中、国防総省は、ニューヨークなどへ派遣している2隻の病院船について、これまでの方針を変更して、新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れを検討していることを明らかにしました。
国防総省のホフマン報道官は3日、記者会見し、新型コロナウイルス以外の患者の治療にあたるため、ロサンゼルスとニューヨークに派遣されたアメリカ海軍の2隻の病院船について方針を変更して、新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れを検討していることを明らかにしました。

2隻の病院船は合わせて2000人を収容できますが、2日現在、受け入れた患者は20人以下にとどまっています。

ニューヨークを中心に国内で新型コロナウイルスの患者が急増する中、国防総省としては、ひっ迫する医療現場の状況を緩和させるねらいがあるものとみられます。

また、アメリカ軍で建物や道路などの建設にあたる陸軍工兵部隊のセモナイト司令官は3日、記者会見し、仮設の病院を設置するため、これまでに国内670か所余りの施設を調査したことを明らかにしました。

このうち、ニューヨークやデトロイト、それにシカゴでは会議場など合わせて8つの施設で新型コロナウイルスの患者とそれ以外の患者の治療にあたる病院を設置する作業を進めていて、合わせて約1万のベッド数が確保できる見通しだということです。