WHO「弱い立場の人たちへの対策が必要」

WHO「弱い立場の人たちへの対策が必要」
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、貧しさを理由に検査を受けられない人が増えれば世界的な大流行を意味する「パンデミック」に歯止めがかけられないとして、弱い立場にいる人たちには、検査や治療の費用を無料にするなど対策が必要だという考えを示しました。
WHOのテドロス事務局長は3日、スイスのジュネーブの本部で開いた定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染者が世界で100万人を超えて、5万人以上が亡くなったと述べました。

そして、外出制限などの措置で経済的に窮地に立たされる人が急激に増えているとして、「貧しさを理由に検査を受けられなかったら、そうした人たちが危険にさらされるだけでなく、『パンデミック』に歯止めをかけるのも難しくなる」と述べました。

そのうえで、弱い立場にいる人たちには、検査や治療の費用を無料にするなど、支援を強化する必要があるという考えを示しました。

このほか、マスクの使用について、WHOで危機対応を統括するライアン氏は、「症状のある人がマスクをすれば他の人にうつす可能性は低くなるが、そうした人たちは、そもそも隔離されているべきだ」と述べ、頻繁に手を洗うことや、人との間に間隔をあけることを徹底する必要があると述べました。