新型コロナ 感染拡大で医療機関の受け入れがひっ迫

新型コロナ 感染拡大で医療機関の受け入れがひっ迫
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新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は、東京や大阪といった感染者が急増している地域の医療機関の受け入れがひっ迫していることから、病床の確保など医療体制の維持に全力を挙げることにしています。
東京都で連日100人近い患者が確認されるなど、新型コロナウイルスの感染は都市部を中心に急速に拡大していて、西村経済再生担当大臣は、法律に基づく「緊急事態宣言」を行うかどうか、「瀬戸際の瀬戸際が続いている状況だ」と述べました。

一方で、政府内では、「宣言を行わなくても各自治体の判断で多くのことが実施できる」という指摘や、「宣言を行えば、人、モノ、カネの流れがすべて止まる」などと、慎重な対応を求める意見も出ています。

政府は、東京都などで感染者が増えたことについて、先月20日からの3連休に、行楽地で多くの人出があったことなどが影響していると見ていて、引き続き、感染動向の変化などの把握に努めることにしています。

また、東京や大阪といった感染者が急増している地域の医療機関は、患者の受け入れがひっ迫していることから、政府は、軽症の人は自宅などで療養してもらうことで、病床の確保に努めるほか、都内では、受け入れ先として、オリンピックの警備にあたる警察官のために準備していた宿舎の活用も検討するなどして、医療体制の維持に全力を挙げることにしています。