新型コロナ 学校の休校延長の動き シッターの需要が増加

新型コロナ 学校の休校延長の動き シッターの需要が増加
新型コロナウイルスの影響で、学校の休校を延長する動きが各地で出ています。こうした中で、在宅で仕事をしている親から、子どもの面倒をみてほしいというシッターの需要も急増しています。
東京・港区にあるシッターなどのマッチングを行う会社では、各地で臨時休校が決まり、外出の自粛要請が出て以降依頼が急増していて、最近では在宅で仕事をしている保護者からも依頼が多いということです。

要望としては「仕事に集中できるよう子どもの相手をしてほしい」、「給食がないので昼食を用意してほしい」「勉強を見てあげてほしい」などといった声が寄せられているということです。

一方で、新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んでいる業界で働いている人たちから、シッターとして働きたいとする申し込みも急増していて、先月の採用者数は通常の2倍となっているということです。

マッチング会社「キッズライン」の経沢香保子社長は、「いままでは乳幼児など小さな子どものニーズが多かったが、今は小学生のお子さんの勉強や見守りといったニーズが急増している。最近は経済状況が苦しくなっている人から、働きたいというを多くの応募を受ける状況になってて、新型コロナウイルスの影響を感じる」と話していました。

シッター利用の母親「この1か月長く感じる」

これまでの休校の影響で、シッターに子どもの面倒を見てもらいながら自宅で仕事をしている東京・渋谷の母親からは、さらなる休校延長に困惑の声が聞かれました。

東京・渋谷区の吉田穂さんは、共働きの夫と子どもの3人で生活していて、ふだんは小学2年生で7歳の子どもが学校に行っている時間を利用して自宅で仕事をしていました。

しかし、ことし2月下旬以降の臨時休校によって、平日は子どもをシッターに預け、その間に仕事をしています。

今回、休校が延長したことに対し、吉田さんは、「毎日のごはんの準備も大変だし、子どもの運動不足や勉強面でも不安があります。今の状況で学校に行かせるのも不安ですが、自分の仕事のことを考えると、この1か月は長く感じます」と話していました。