千葉 船橋漁港恒例「水神祭」も規模縮小 新型コロナ影響

千葉 船橋漁港恒例「水神祭」も規模縮小 新型コロナ影響
千葉県の船橋漁港の春の恒例行事「水神祭」が新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して行われ、漁業者たちが海の安全と豊漁を祈願しました。
「水神祭」は江戸時代以降、冬から春に漁の時期が移る毎年4月3日に千葉県の船橋漁港で行われている行事です。

例年は地域の住民など300人以上が参加しますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マスク姿の漁業関係者らおよそ30人のみで行われました。港に停泊した船の大漁旗がたなびくなか、参加者たちは海の安全と豊漁を祈りました。

これからの時期は船橋市が日本一の水揚げ量を誇るスズキが旬を迎えますが、出席した漁業者によりますと、結婚式場やレストランなどで人気が高いスズキは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、卸売価格が去年の同じ時期の6割程度に落ちていて、漁に出る回数を減らしている漁業者もいるということです。

船橋市漁業協同組合の吉種勇常務理事は「自分たちのとる魚が売れず、先行きが不安な状況が続いているが、船橋のスズキがおいしくなる季節なのでぜひたくさんの人に食べてもらいたい」と話していました。