オンライン診療 新型コロナ疑いで初診から可能に 準備の方針

オンライン診療 新型コロナ疑いで初診から可能に 準備の方針
医療機関で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐため厚生労働省の有識者会議は感染が疑われる人についてはインターネットを使って診察する「オンライン診療」を一定の条件のもと、初診から認めるとする意見でおおむね一致しました。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、全国の病院では患者や医療関係者の集団感染が起きていて、院内感染を防ぐための対策が喫緊の課題になっています。

こうした中、インターネットを使って診察するオンライン診療について検討している厚生労働省の有識者会議は2日、新型コロナウイルスへの感染が疑われる人については現在は認められていない初診からのオンライン診療を、一定の条件のもと認めるとする意見でおおむね一致しました。
具体的には、通院中の人や過去に受診歴がある人、それに、受診歴がなくてもかかりつけ医から情報が得られる人については、医師が可能だと判断した場合、オンライン診療を認めるとしています。

一方、受診歴がない人については▼患者が明らかに増えている時期に▼医療の提供体制が危機的な状況に陥っている地域に限るなど、認める際の条件についてさらに検討を続けることにしています。

患者と面会しない診察には病気の見逃しなどのリスクもあることから、厚生労働省はオンライン診療をすべきではない症状をリスト化するなど、運用開始に向けた準備を進める方針です。