トランプ大統領 感染多い都市発着の航空便など一部制限を検討

トランプ大統領 感染多い都市発着の航空便など一部制限を検討
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの国内の感染拡大を防ぐため、感染者が多い都市を発着する航空便の運航や鉄道の運行を、一部制限することを検討する考えを示しました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、現地時間の1日時点で、アメリカ国内の感染者は20万人を超え、死亡した人は5000人以上となっています。

トランプ政権は新型コロナウイルスによる国内の死者は最大で24万人に上るおそれがあるとしており、感染拡大の防止が急務となっています。

こうした中、トランプ大統領は1日の記者会見で「アメリカは、これから非常に困難な数週間を迎えるが、特にきょうからの数日間は修羅場になるだろう」と述べました。

そのうえで「非常に難しい判断だが、感染者が多い『ホットスポット』を発着する便を制限することを考えていて、近く公表する。鉄道も同様だ」と述べ、感染の拡大を抑えるため、感染者が多い国内の都市を結ぶ航空便の運航や鉄道の運行を一部制限する考えを示しました。

一方で、具体的な時期などについては言及しませんでした。

また、中国政府が公表している中国国内の感染者などの数についてトランプ大統領は「われわれが見ているものと、公表されているものを見比べたときに、若干少ないように見える。実態よりも少なく公表していたとしても確かめようがない」と述べ、信ぴょう性に疑問があるという考えを重ねて示しました。