Jリーグ 村井チェアマン「再開は機動的に判断」新型コロナ

Jリーグ 村井チェアマン「再開は機動的に判断」新型コロナ
サッカーJリーグの村井満チェアマンは、今月下旬から段階的な再開を目指している公式戦について「最大限の準備を行い、世の中のすう勢に鑑みて機動的に判断する」と、新型コロナウイルスの感染の状況を見ながら実施できるかどうか見極めていく方針を示しました。
Jリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2月下旬から中断している公式戦について、今月25日からJ3、来月2日からJ2、来月9日からJ1と、開催規模を踏まえて段階的な再開を目指しています。

村井チェアマンは1日、各クラブの代表などが参加してウェブ会議形式で行われた実行委員会のあと、記者会見しました。

この中で村井チェアマンは、Jリーグの複数のクラブからも感染者が出ている状況を踏まえ、公式戦の再開について「予断を許さない状況だが、最大限の準備を行い、世の中のすう勢に鑑みて機動的に判断する。あるクラブで感染が拡大するなどしても、一律全部ストップではなく、地域やクラブをみて、こまやかな対応できるか、対応手順を検討している」と話し、感染の状況を見ながら実施できるかどうか見極めていく方針を示しました。

さらにJリーグでは、各クラブの経営面への影響を鑑み、J1の上位チームに与えられる配分金の扱いについて見直しを検討するなど、今シーズンから打ち出した「競争」を意識した戦略を改め、「共存」を重視する対策をとっていくことも確認したということです。

また、Jリーグが巨額の放映権契約を結び、リーグ戦の動画配信を行っている「DAZN」が新型コロナウイルスの影響で、試合の中止や中断となった場合、放映権料を支払わない意向を各スポーツ団体に通達したと、海外の通信社が報道したことについて、村井チェアマンは一般論としては試合が消化できなかった場合、放映権料が減額されることはあり得ることとしたうえで「Jリーグの試合は中止ではなく、延期している状況で、今はリスクにさらされていない」と話しました。