神奈川 酸素投与など必要な患者の受け入れ病院確保 新型コロナ

神奈川 酸素投与など必要な患者の受け入れ病院確保 新型コロナ
神奈川県の黒岩知事は新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を防ぐため、酸素の投与などが必要な中等症の患者を集中的に受け入れる病院を県内で3つ確保したことを明らかにしました。
神奈川県は、クルーズ船から感染者を受け入れた経験をもとに、医療崩壊を防ぐための「神奈川モデル」として、酸素の投与などが必要な中等症の患者が県内で100人を超える状況になった場合には、そうした患者を集中して受け入れる「重点医療機関」を設けて症状の悪化を食い止める一方、軽症の人には自宅などでの療養を求め、重症の患者が高度医療機関で治療を受けられる体制を整える方針を示していました。

1日記者会見した黒岩知事は「県立足柄上病院、県立循環器呼吸器病センター、国立相模原病院から協力を得ることで合意した」と述べて、新型コロナウイルス対策の医療体制の中心となる「重点医療機関」として3つの病院を確保したことを明らかにし、引き続きほかの医療機関にも協力を求めていく方針を示しました。

さらに、県内の医療機関には急を要しない患者の治療は抑制するか延期して、「重点医療機関」にスタッフを派遣する準備を進めるなど、協力を求めたいとしています。

神奈川県によりますと、通信アプリのLINEと連携して集めたデータから、外出する人が増えると発熱を訴える人や感染者の数が増える傾向が明らかになっているということで、県は引き続き不要不急の外出を自粛し、特に週末に人混みが多い場所への外出を控えるよう呼びかけています。