介護人材の留学生 新型コロナで来日見通し立たず 千葉

介護人材の留学生 新型コロナで来日見通し立たず 千葉
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、介護の現場での人材確保に向けて千葉県が受け入れる予定だったベトナムからの留学生の来日の見通しが立たず、県はカリキュラムの変更などについて検討を進めています。
介護の現場での人材確保に向けて、千葉県は県内の介護施設に就職予定のベトナム人の留学生に対し授業料などを支援する事業を開始し、当初の計画では、今月初めて留学生64人が来日して、日本語学校での勉強を始める予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、来日に必要なビザの発給に時間がかかり、来日の見通しが立っていないということです。

外務省外国人課によりますと、ベトナムから来日するためのビザは、通常、2週間ほどで発給されていましたが、今は、水際対策として渡航歴などを慎重に調べる必要があり、審査に時間がかかっているということです。

また、発給されている場合も今月末までは効力が停止されているということです。千葉県健康福祉指導課はカリキュラムの変更などについて検討を進めていて「来日する予定だった留学生たちは不安になっていると思うのでなるべく早く方向性を示すとともに、いつでも迎えられるよう準備を進めたい」と話しています。