感染拡大防止のLINE調査 偽メッセージに注意を 厚労省

感染拡大防止のLINE調査 偽メッセージに注意を 厚労省
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために厚生労働省と通信アプリ大手のLINEが始めた調査を装い、実際の質問にはないクレジットカードの番号などを聞くメッセージが送られてきたという情報があるとして、厚生労働省が注意を呼びかけています。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「クラスター」と呼ばれる感染者の集団の情報を収集しようと、厚生労働省とLINEは協定を結び、およそ8300万人にのぼる国内のLINEの利用者に対し、31日から健康状態などを尋ねる調査を始めました。

厚生労働省によりますと、この調査を装い、クレジットカードの番号などを聞くメッセージが送られてきたという情報が、警察や消費生活センターを通して寄せられているということです。

調査で尋ねているのは、発熱やのどの痛みといった健康状態や感染が確認された人と2週間以内に会ったかなど感染の可能性を示す情報、それに、年齢や性別、住んでいる地域の郵便番号などで、クレジットカードの番号は質問項目には含まれていません。

また、この調査はLINEの公式アカウントからのメッセージで送られます。

厚生労働省は、「クレジットカードの番号を尋ねることはなく、公式アカウント以外からのメッセージは詐欺が疑われる。疑わしいメッセージには回答せず、厚生労働省に連絡してほしい」と呼びかけています。

菅官房長官「注意喚起や取締り徹底」

菅官房長官は、午後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために厚生労働省と通信アプリ大手のLINEが31日から始めた調査を装い、不審なメッセージが送られているなどとした相談が警察などに寄せられていることに関連して「警察や消費者庁、それに国民生活センターなどが連携して犯罪などに関する情報の入手に努めるとともに、注意喚起や取締りの徹底を図っているほか、コンピューター画面上に警告表示ができるよう、セキュリティーソフト事業者に詐欺サイトなどに関する情報を提供する取り組みも行っている」と述べ、国民の安全安心を確保するための取り組みを推進していく考えを示しました。