五輪延期 中小企業「展示会場使えなければ営業機会失う」

五輪延期 中小企業「展示会場使えなければ営業機会失う」
東京大会の期日が決定し、東京ビッグサイトは来年11月までは、多くのスペースが展示会場として使えなくなる可能性があるといいます。そこで開かれる商談会やイベントに出展予定だった中小企業からは影響を心配する声が聞かれました。
その1つ、新潟県燕市にある、従業員30人の金属加工メーカー「中野科学」は、大手メーカーの半導体の製造装置などに使われる部品を製造していますが、自社の努力だけでは大々的に新商品を宣伝できないため、東京ビッグサイトで開かれる大規模な展示会が重要な商談の場となってきました。

ところが、新型コロナウイルスの影響で、ことしの展示会が延期されたうえ、来年の展示会も、東京大会の延期で開けなくなれば営業面で大きな打撃を受けるということです。
中野信男社長は「営業の機能が弱い中小企業にとっては、新型コロナウイルスによる景気の悪化に加えて、さらに展示会という営業の機会を失うことでダブルパンチを受ける形だ。国には、厳しい状況を知ってもらい、対策を検討してほしい」と話していました。