中国 経済成長率 44年ぶり低成長の可能性 世界銀行

中国 経済成長率 44年ぶり低成長の可能性 世界銀行
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世界銀行は、中国のことしの経済成長率の見通しが新型コロナウイルスの影響で2.3%の伸びにとどまり、マイナス成長だった1976年以来、44年ぶりの低い成長になる可能性があると発表しました。
これはワシントンに本部がある世界銀行が30日に発表した、東アジアと太平洋地域の経済の報告書で示したものです。

それによりますと、ことし、2020年の中国の経済成長率は、2.3%の伸びにとどまり、去年の6.1%から大きく減速する見込みだとしています。

これは、中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと経済活動を停止したことが影響しているためで、経済成長率が予測の水準になれば、マイナス1.6%に落ち込んだ1976年以来、44年ぶりの低い成長となります。

また、世界銀行は中国では経済活動が再開し始めているものの、急速な回復は難しいとして最悪のケースの場合、わずか0.1%の伸びにとどまるおそれがあるとしています。さらに中国経済の減速は東南アジア地域にも深刻な影響を与えるとしています。

世界銀行はこうした危機に対応するためには、各国が協調して金融・財政政策に取り組むべきだと、呼びかけています。