トランプ大統領 外出自粛求める措置 来月末まで延長の方針示す

トランプ大統領 外出自粛求める措置 来月末まで延長の方針示す
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国民に不要不急の外出の自粛を求める措置を、来月末まで延長する方針を示しました。また今後、2週間以内に死亡率がピークに達する可能性が高いとしたうえで、6月までの収束を目指す考えを示しました。
トランプ大統領は29日、記者会見で国民に10人を超える集会に参加しないことや、外食など不要不急の外出の自粛を求める措置を、来月末まで1か月間、延長すると明らかにしました。

トランプ大統領は、これまで来月中旬に経済活動を再開させたいという意向を示していましたが、事態の深刻化で早期の再開に批判の声が上がるなか、事実上、軌道修正しました。

またトランプ大統領は「死亡率のピークは2週間以内に到来する可能性が高い」と述べました。

死亡者数について政権の対策チームのファウチ博士は、テレビのインタビューで「数百万人が感染し、10万人から20万人が死亡するおそれがある」という見方を示していて、トランプ大統領は「何も対策をとらなければ死者は220万人に達するおそれがある。10万人に抑えられれば、よくやったと言えるだろう」と述べました。

さらに「6月1日までの回復に向けて順調に進んでいる」と述べて、6月までの収束を目指す考えを示しました。

アメリカでは感染者が急激に増加していて、週末の公式な統計は更新されていませんが、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめでは、感染者数は日本時間の午前10時半現在、全米で14万2328人で、亡くなった人は2489人となっています。