京都府知事 学生に慎重な行動呼びかけ 新型コロナウイルス

京都府知事 学生に慎重な行動呼びかけ 新型コロナウイルス
京都市の京都産業大学では29日までに学生8人の感染が確認されました。いずれも海外旅行からの帰国者や、帰国者を交えた送別会などの参加者で、京都府の西脇知事は、学生たちに改めて慎重な行動を呼びかけました。
京都市と京都府は、29日、京都市北区の京都産業大学に通う20代の男子学生5人の感染が確認されたと発表しました。

このうち1人は、スペインやフランスなどヨーロッパ5か国を、すでに愛媛県と石川県で陽性が判明した別の学生とともに4人で旅行して、今月14日に帰国しました。
4人のうち1人は、感染が確認されていません。

愛媛県の1人と29日に感染が確認されたほかの4人は、今月21日に京都市内の飲食店で行われた同じゼミの送別会に参加していたということです。

また、今月28日に感染が確認された京都府宇治市の20代の女性も京都産業大学の学生で、今月22日、愛媛県や石川県の学生とともにサークルの懇親会に参加していたということです。

京都産業大学で感染が確認された学生は、海外旅行に行っていた男子学生3人と、この海外旅行からの帰国者を交えた送別会や懇親会に参加していた男子学生4人、女子学生1人の合わせて8人にのぼります。

感染の拡大を受けて、京都府の西脇知事は、30日、緊急の記者会見を開き、各大学に対して、海外からの帰国者は、入国翌日から14日の間、不要不急の外出を控えるよう要請する考えを示しました。

そのうえで学生たちに対して「入学や卒業、就職と節目の時期で懇親会など集まる機会が多いと思うが、感染拡大を防ぐという思いで慎重に行動してほしい」と呼びかけました。