新型コロナウイルス 退院の男性「どこで感染か思い当たらず」

新型コロナウイルス 退院の男性「どこで感染か思い当たらず」
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新型コロナウイルスに感染し、治療を終えて退院した男性がNHKのインタビューに応じ、「行動を振り返ってもどこで感染したのか思い当たらず、高熱が出ても感染の疑いは持たなかった」と話すとともに、味覚や嗅覚に異常が出たなど、自身の症状を語りました。
高知市の50代の男性は、今月7日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、市内の病院に入院して治療を受けたあと退院しました。

NHKは感染への対策を取りながら取材し、男性は初期の症状について、「全身の寒気と節々の痛みがあった。その後、高熱が出た。かぜのような症状だった」と話しました。

さらに「みそ汁を飲んでもにおいも味も全くしなかった」と述べ、味覚や嗅覚に異常を感じたことも明らかにしました。

一方、感染が確認されるまでの行動については「振り返ってみても2月はたいがい部屋にいて外に出るのは買い物に行く程度だった。そのため高熱が出ても感染の疑いは持たなかった」と話し、思い返してもどこで感染をしたのかわからないと話しました。

また、男性は「感染を伝えられたときはショックで、まさか自分がかかるとは思わなかった。ただテレビを見ながら感染したのは自分だけじゃない。みんなで戦わなきゃいけないという気持ちになってきた。退院前くらいには精神的にも安定してきた」などと話していました。