感染拡大に備え準備着々 府が病床確保に奔走 大阪 新型コロナ

感染拡大に備え準備着々 府が病床確保に奔走 大阪 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染がさらに拡大した場合に備え、大阪府では、公立や民間の病院で症状が軽い患者を受け入れられるよう、病床の確保に向けた動きが急ピッチで進められています。
大阪府は、新型コロナウイルスの感染がさらに広がり、重症の患者に対して、十分な治療ができなくなる医療崩壊を防ぐため、入院が可能な病床の数を把握し、医療機関との連絡や調整を担う組織「入院フォローアップセンター」を今月13日、設置しました。

センターは症状に応じて、一般病床や一般の病院の使われていない病棟に入院してもらうなど、患者の入院先を決める役割を担っているほか、今後、症状がない人などは自宅で待機してもらう判断の役割を担う見込みです。

一方で、入院する病床について府は、公立や民間の病院に協力を求めていて、これまでに約580床を確保するめどがたち、最終的には1000床の確保を目指しています。

このうち府内の民間病院の1つでは、病棟として使われていなかった倉庫などにベッドや医療機器を運び込み、廊下を扉で遮断するなど、感染を広げないための改修をしたうえで38床を使用できるようにしました。

病院では院内感染を防ぐため、一般の病棟では使わない防護服やゴーグルの使い方や廃棄の手順などの確認を進めています。

感染管理を担当する看護師は「初めてのことで、不安はありますが、自分たちも感染を広げないようこれまで身につけた知識や技術で患者さんの回復を支えていきたい」と話しています。