南アフリカで初の死者 新型コロナウイルス

南アフリカで初の死者 新型コロナウイルス
南アフリカの保健当局は27日、新型コロナウイルスの感染者が1000人を超え、2人が死亡したと発表しました。
亡くなった2人は、いずれも病院で治療を受けていたということです。

南アフリカで新型コロナウイルスによる死者が出たのは初めてです。

全土で厳しい外出規制 影響広がる

アフリカ最大の工業国で多くの日本企業が進出する南アフリカで、27日、全土で厳しい外出規制が始まり、経済活動も止まりました。
日本の自動車メーカーが工場の操業を停止するなど、影響が広がっています。

南アフリカでは、新型コロナウイルスの感染者が1000人を超え、2人が死亡し、政府は、27日午前0時、日本時間の27日午前7時から3週間の予定で、全土で外出規制を始めました。

最大都市ヨハネスブルクの中心部は、ふだんは多くの人でにぎわっていますが、外出が許されている治安関係者やスーパーの従業員などを除いて人通りはなくなっています。

JETRO=日本貿易振興機構によりますと、アフリカ最大の工業国の南アフリカには、およそ150社の日本企業が進出し、企業関係者の日本人およそ700人が住んでいますが、外出規制を前にすでに150人ほどが日本に帰国したということです。

これについて、JETROヨハネスブルク事務所の石原圭昭所長は「医療レベルの低さや、治安の悪化で暴動が起きるような事態を不安視した人もいる」と話しています。

また、現地に進出している日本の3つの自動車メーカーの工場が操業を停止するなど、日本企業の活動にも影響が広がっています。