「感染爆発を抑止できるギリギリの局面」小池都知事

「感染爆発を抑止できるギリギリの局面」小池都知事
東京都の小池知事は、都内で27日、新たに40人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことを明らかにしたうえで、「感染爆発を抑止できるギリギリの局面だ」と述べ、改めて不要不急の外出を控えるなど感染を広げない行動をとるよう呼びかけました。
都内では、27日新たに40人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、これで3日連続で40人以上となりました。

これについて小池知事は、27日の記者会見で、「今まさに、感染の爆発的増加、オーバーシュートが発生するか否かの重要な局面であることが改めて確認できた。感染爆発を抑止できるギリギリの局面だ」と述べ、強い危機感を示しました。

そのうえで、「危機意識を共有して適切に行動していただきたい。近隣の県とも一致団結し、しっかりと感染拡大防止に取り組みたい」と述べ、改めて不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。

また、「不要不急」の意味について、「その日でないとダメなことかどうかだ。通院している人などは要があると思うし、生活必需品を買うためにスーパーやコンビニに行くことなども必要があってのことだ。みずからで整理していただき、不要不急か判断してほしい」と述べました。

また、人が多く集まる花見について、「桜は来年もきっと咲くので来年を楽しみにして、それまでは皆で難局を乗り越えるために協力してほしい」と述べ、自粛するよう呼びかけました。

小池都知事 特に若者の外出控えるよう呼びかける

小池知事は、27日夕方、NHKのインタビューに応じ、ウイルスに感染しているという自覚がない人たちが密集して感染が広がるおそれがあるとして、特に若者に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。

この中で、小池知事は「いまは感染者がさらに増えるかどうかの瀬戸際だ。自分を守るとともに、自分では自覚していないがウイルスを持っている方々が街に出ることによる感染の拡大を防止するため、ぜひ協力をお願いしたい」と述べました。

そのうえで「若い元気な方々がウイルスを持っているか全然わからないままに、ライブハウスなどの密閉した空間に、密集し、密接に寄り合うという3つの条件が重なると感染が広がる傾向がある」と述べ、特に若者に対し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。

また「不要不急」が意味することについては「その日でないとだめな用事なのか否かが1つの分かれ目になる。病気の人が薬をもらいに行くことや医者に見てもらうことは必要なことだ。生活必需品を買うことも、『要』(よう)のある外出になる」と述べました。

そして先日の記者会見で「ロックダウン」=「都市の封鎖」ということばを使って呼びかけたことについて「都民に危機意識を感じてもらうためにも、耳慣れないことばだが使わせてもらった。そうならないために協力をお願いしている。お願いする期間を長くするとその分、苦しむ時間が長くなるので、できるだけ短い時間の中にみなさんの協力を集めて、この難局を乗り越えたい」と述べました。

西村経済再生担当相「特に若者はできるかぎり自粛を」

西村経済再生担当大臣は、諮問委員会のあと、記者団に対し、「東京都内の状況について、諮問委員会の専門家とも極めて強い危機感を共有した。都民の皆さんには、繁華街に行かず外出を自粛するよう、私からも改めてお願いしたい。特に若い方々にはできるかぎり自粛していただきたい」と呼びかけました。