中部空港 来月1日から国際線が0便に 開港以来初めて

中部空港 来月1日から国際線が0便に 開港以来初めて
新型コロナウイルスの感染拡大で愛知県にある中部空港では、29日、夏ダイヤに切り替わったあとの来月1日の時点で、国際線が0便となることが分かりました。国際線がすべて運休となるのは平成17年に開港して以来初めてだということで、甚大な影響が広がっています。
中部空港では、新型コロナウイルスの感染拡大で、すでに減便や運休が相次ぎ旅客数も大幅に落ち込んでいます。

航空各社などによりますと、29日から10月末までとなる夏ダイヤに切り替わった後の来月1日の時点で、中部空港の国際線は0便になるということです。運航計画で国際線がすべて運休となるのは、平成17年に開港して以来初めてだということです。

運航を続けていた中華航空の台北と中部空港を結ぶ便は、今月31日までは1日1往復運航しますが、来月1日から20日までは旅客は搭乗させず、貨物の輸送のみを行うということです。

航空会社では、運航は状況に応じて変更されるため、ホームページなどで最新の情報を確認してほしいとしています。

厳しい運営状況続く

中部空港では、ことし1月1日の時点で国際線は週に482便が運航していました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で中国・武漢との便が運休となって以降、中国便や韓国便などを中心に減便や運休が相次ぎ旅客数も大幅に落ち込みました。

中部空港の昨年度の旅客数は1235万8000人余りと過去最高を記録し、去年9月にはLCC向けの第2ターミナルを開港させるなど2本目の滑走路の建設に向けて新規路線の就航や増便が続いていたところでした。

今年度の旅客数も過去最高は達成できる見通しですが、目標としていた1350万人には届かず、新年度についてはさらに厳しい運営状況が続くことになりそうです。