韓国 空港に「開放型」の新型コロナウイルスの検査場

韓国 空港に「開放型」の新型コロナウイルスの検査場
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、韓国では、外国から感染者が入ってくることにも警戒を強めていて、空の玄関口となっているソウル近郊のインチョン(仁川)空港には26日から「開放型」と呼ばれる新たな検査場が設けられ、ウイルス検査が行われています。
インチョン空港には、四方が壁で閉ざされていないブースが屋外に設けられ、感染者が急速に増えているヨーロッパやアメリカから到着した人たちを中心に、新型コロナウイルスに感染していないかどうか検査しています。

「開放型」と呼ばれるこの検査場は、風通しがよく、消毒や換気にかかる時間が短くて済むため、1時間に12人程度の検査を行うことができ、屋内の一般の検査場より効率的に作業が進められるということです。

韓国政府は、2つのターミナルに設けられた16のブースに80人以上のスタッフを配置し、1日に最大で2000人程度の検査が可能だと説明しています。

韓国大統領府によりますと、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、昨夜行われたG20=主要20か国の首脳によるテレビ会議で、まだ安心できないものの、多くの検査を行うなどして国内の状況は安定しつつあると説明したうえで、「韓国の経験と対応モデルを国際社会とも共有していきたい」と述べ、各国との協力を呼びかけたということです。