東京五輪・パラ組織委「新たな出発実施本部」設置

東京五輪・パラ組織委「新たな出発実施本部」設置
東京オリンピック・パラリンピックが1年程度延期されたことを受け、大会組織委員会は解決すべき課題を整理するための実施本部を26日に立ち上げ、まずは日程と施設の確保を最優先に検討していくことになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京大会の1年程度の延期が決まり、組織委員会は26日、解決すべき課題を整理するための「新たな出発 東京2020大会実施本部」を立ち上げました。

会議には、幹部およそ30人が出席し、冒頭、森会長が「われわれはかつてない挑戦にこれから臨むことになる。これまで7年かけてやったことを半年ぐらいでもう一度挑戦する難しさがあり、即断即決が大事だ」と述べ、スピード感を持って取り組む必要性を強調しました。

続いて、実施本部のトップを務める武藤事務総長が「来年のいつからオリンピックとパラリンピックの開会式が始まるのかを早く決めないと、なかなか先に進めないものがたくさんある」と述べ、日程と施設の確保を最優先に検討していくことになりました。

このほかにも、ボランティアや宿泊、輸送、それに警備やチケットなど大会運営に関わる問題、巨額になると予測される追加経費などの財政問題、大会実施に向けてこれまでに結んできたさまざまな契約の問題などを議論していくということです。