イタリア 聖職者の死亡相次ぐ 臨終立ち会いの感染防止が課題

イタリア 聖職者の死亡相次ぐ 臨終立ち会いの感染防止が課題
新型コロナウイルスで死亡した人が世界で最も多いイタリアでは、聖職者が感染して死亡するケースが相次ぎ、患者の臨終に立ち会う聖職者がどのように感染を防ぐかが課題となっています。
イタリアでは、聖職者が感染して死亡するケースが相次ぎ、地元メディアなどによりますと、これまでに少なくとも50人が死亡したということです。

聖職者の中には、防護服やマスクを身につけたうえで重症患者のもとを訪れ、儀式を行う人や臨終に立ち会う人もいるということで、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇も10日のミサで、聖職者たちが患者のもとを訪れる勇気を持ち、医療従事者に寄り添うように祈りをささげようと呼びかけていました。

しかし死亡するケースが相次いでいることを受けて、フランシスコ教皇は24日、「最近、多くの医師や聖職者が亡くなっていると聞いている。患者たちのために尽くして感染した。彼らは勇気ある行為の手本を示してくれた」と述べ、犠牲者とその家族に祈りをささげようと呼びかけました。