羽田空港 国際線の新規就航 相次ぎ延期 新型コロナ

羽田空港 国際線の新規就航 相次ぎ延期 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大は、今月末から羽田空港で予定されている国際線の新規就航便などに影響が出始めています。
羽田空港では今月29日から国際線を増やすため、都心上空を通過する新しいルートの運用が始まり、アメリカ路線の大幅な増便に加え、新たにロシアやインド、それにフィンランドなど6つの国と地域を結ぶ定期便が就航し、1日当たり50便増える予定でした。

このうちアメリカ路線は24便と半数近くを占めていますが、アメリカからの入国者に対し、26日から指定場所で2週間の待機要請をする新たな水際対策が始まるなど新型コロナの感染拡大によって需要が激減しているということです。

このうち、全日空は新規に就航する予定だったアメリカ西海岸のサンノゼやロサンゼルス便の就航時期を来月に延期することを決めています。

また、日本航空は新規に就航する予定だったロサンゼルスやホノルル便での減便を決め、アメリカの航空会社、ユナイテッド航空もロサンゼルスやニューヨーク便などの新規路線の開設を5月に延期するということです。

このほか、ロシアのモスクワやフィンランド・ヘルシンキなどを結ぶ路線でも開設が延期されるなど、大幅な見直しが相次いでいます。

国土交通省国際航空課では「予定どおりに運航できない状況が毎日のように続き、航空各社は運航計画の検討で時間がかかっていて、今後どうなるか見通しが立っていない」と話しています。