集団感染のクルーズ船 横浜港ふ頭離れ近くの岸壁に

集団感染のクルーズ船 横浜港ふ頭離れ近くの岸壁に
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新型コロナウイルスの集団感染があったクルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」が、断続的に50日近く停泊していた横浜港のふ頭を25日午後、離れ、近くにある民間の会社が所有する岸壁に移動しました。船内の備品の交換などを行うということです。
厚生労働省によりますと、クルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」は乗客・乗員およそ3700人のうち、24日までに712人の感染が確認され、このうち10人が死亡しています。

船は先月6日に横浜港の大黒ふ頭に着岸し、一時的に離れたことはあったものの、断続的に停泊し続け、乗客・乗員の下船や船の消毒作業をなどを続けてきました。

横浜市によりますと、こうした作業が終わったということで、船は25日午後2時ごろ、大黒ふ頭を離れました。

船はゆっくり横浜港を移動し、30分ほどかけて近くにある民間の会社が所有する岸壁に到着しました。

運航会社によりますと、客室のベッドのマットレスの交換などを行う予定で、今後の運航については5月から再開する見通しだということです。

船内の消毒の様子 ホームページで公開

ダイヤモンド・プリンセスの運航会社は、ホームページで船内の消毒作業の様子を公開しています。

防護服を着た作業員が船内の客室やバルコニーそれにシアターなどの共用スペースで、洗浄機器でクリーニングしたり除菌剤を噴霧したりする様子が確認できます。

こうした消毒作業は今月上旬から専門の業者とともに行ってきたとしています。