「NY 感染リスク高い」別地域に移動した人 自主的に隔離を

「NY 感染リスク高い」別地域に移動した人 自主的に隔離を
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アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、トランプ政権は特にニューヨークで感染のリスクが高まっているという認識を示し、最近、ニューヨークからアメリカ国内の別の地域に移動した人に対し、14日間、自主的に隔離措置をとるよう呼びかけました。
アメリカCDC=疾病対策センターの24日の発表によりますと、アメリカでの感染者は4万4000人を超え、死亡した人は544人と、急速に増えています。
トランプ政権の新型コロナウイルスの対策責任者を務めるペンス副大統領は、24日にホワイトハウスで行った記者会見で「われわれは特にニューヨークに注意を払っている。アメリカ全体で新たに確認される事例の60%が、ニューヨークかその周辺というのが現実だ。感染のリスクが高い地域と考えざるをえない」と述べ、とりわけニューヨークで感染拡大が深刻化しているという認識を示しました。

そのうえで、ニューヨークにいる人には、特に必要な場合を除いて移動を控えるよう求めるとともに、最近、ニューヨークからアメリカ国内のほかの地域に移動した人に対し、14日間、自主的に隔離措置をとるよう呼びかけました。
一方、同じ記者会見でトランプ大統領は、新型コロナウイルスへの対策が経済に悪影響を及ぼしているとして、国民に求めている外出の制限などの指針を来月12日の復活祭までに緩和して経済活動を再開させたいという考えを示しました。

ただ専門家などからは、それまでに感染に歯止めをかけられるのか、また、指針を緩和すればさらなる感染拡大につながるのではないかと疑問視する声も相次いでいます。