円谷幸吉さんの兄「やむをえない」聖火リレーでトーチ使わず

円谷幸吉さんの兄「やむをえない」聖火リレーでトーチ使わず
聖火リレーは、前回1964年の東京オリンピックの男子マラソンで銅メダルを獲得した、円谷幸吉さんのふるさと、福島県須賀川市に建てられた記念碑の前を通る予定でした。
前回のリレーで、須賀川市では市民がサルビアの花を持って応援しましたが、円谷さんの兄の喜久造さんは当時のサルビアから種を採って今も育て続けています。

今回のリレーでも、そのサルビアの鉢をコース沿いに並べるほか、喜久造さんが円谷さんの写真を持って沿道に立ち、その功績を世界に伝えるつもりでした。

大会組織委員会がトーチを使ったリレーは行わない方針を固めたことについて、喜久造さんは「世の中の情勢を見るとやむをえない。聖火が車で通るという話もあるので、用意した幸吉の写真に通っていくところを見せてやりたい」と話しました。

そのうえで「何とか大会は開催してほしい。選手は目標を立てているので、話をはっきりさせないとやる気が薄れてしまう。開催する方向で前向きに進んでほしい」と、選手たちを心配していました。