イギリス 食料購入など除き「事実上の外出禁止」罰金も

イギリス 食料購入など除き「事実上の外出禁止」罰金も
新型コロナウイルスの感染が広がる中、イギリスのジョンソン首相は23日夜、演説し、国家の非常事態だとして、不要不急の外出を事実上禁止し、従わない場合には罰金も科す厳しい方針を打ち出しました。
イギリスではロンドンを中心に新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、23日の時点で6650人の感染が確認され、このうち335人が死亡しています。

ジョンソン首相は23日夜、国民に対して演説し、「今夜、私は国民に対して単純な指示を出す。あなたは家にいなくてはならない」と述べ、食料や医薬品を買いに行く時や、どうしても仕事に行かなくてはならない時などを除き、不要不急の外出を事実上禁止する厳しい方針を打ち出しました。

そして、
▽生活必需品を販売していない店については閉店することや、
▽公共の場所で2人を超える集まりを禁止すること、などを明らかにし、従わない場合は罰金を科すなど警察が取り締まることになるとしています。

こうした措置は3週間後に見直すということです。

ジョンソン首相は国家の非常事態だとして、すべての人々がウイルスの感染拡大を食い止め、医療態勢が崩壊することを防ぐため団結して行動する必要がある、と呼びかけました。

イギリスでは、先週末から飲食店などを閉鎖する措置が取られていますが、一部の市民は公園に集まったり地下鉄で出かけたりしていて、政府は危機感を強めていました。