日本相撲協会 八角理事長が再選

日本相撲協会 八角理事長が再選
日本相撲協会は23日、評議員会で選任された新しい理事による理事会で八角理事長の再選を決め、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今後の本場所の運営の在り方など、早急な対策のかじ取り役を引き続き担うことになりました。
日本相撲協会は23日、東京 両国の国技館で評議員会を開き、外部を含めた13人の理事を選任しました。

午後から開かれた新しい理事による理事会では、全会一致で、現職の八角理事長の再選が決まりました。

元横綱 北勝海の八角理事長は、平成27年11月に当時の北の湖理事長が亡くなったことを受けて、残りの任期を引き継ぐ形で12月に理事長に就任し4期目となります。

八角理事長は新たに2年の任期を務めることになり、一連の暴力問題などの再発防止策の強化を進めるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今後の本場所の運営の在り方など、待ったなしの対策のかじ取り役を担うことになります。

八角理事長は会見で「当面の最重要課題である新型コロナウイルスへの対応をしっかりと適切に行う。そのためにも全協会員が結束を固め、指導を真摯(しんし)に受けて協会運営をしていきたい」と意気込みを述べました。
日本相撲協会の八角理事長は観客を入れずに開催した春場所から一夜明けた23日都内で会見し「みんなで乗り切った、無事に終えて非常によかった」と改めて総括しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて観客を入れずに行われた春場所は22日千秋楽を終え、23日の相撲協会の理事会で新たに4期目を務めることが決まった八角理事長が東京 両国の国技館で会見しました。

この中で八角理事長は、春場所を無事に終えたことについて「全力士、全協会員が本当によく我慢して、みんなで乗り切った実感がある。力士のストレスは相当なものがあったと思うが、師匠、部屋、協会員一丸となり、誰1人感染者が出ずに無事終わったことは非常によかった」と総括しました。

そのうえで「相撲は平安を祈願してやる、それが私たち大相撲に課せられたことだ。相撲は単なるスポーツでは無く、神事、国民を代表して神事ごとをする、平安を祈る。それが大相撲の役割だと思った」と開催した意義を強調しました。

その一方で、5月に迫った次の夏場所については「政府の専門家会議の意見などを聞きながら対応したい」と述べるにとどまりました。