インド政府 大都市で原則外出控えるよう要請 感染拡大防止

インド政府 大都市で原則外出控えるよう要請 感染拡大防止
インド政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、23日から首都ニューデリーなど主に大都市の住民に対し、食料品の買い物や通院などを除いて、外出を控えるよう求めました。
インド政府は22日、首都ニューデリーや最大の商業都市ムンバイなど主に大都市の住民に対し、23日から今月31日まで、原則として外出を控えるよう求めました。

インドでは22日の1日、全土に外出禁止令が出ましたが、今回の措置は、不要不急の外出を控えるよう求めるもので、食料品の買い物や配達、通院のほか、電力や水道、銀行などの生活に欠かせないサービスは対象外となっています。

一方、民間企業に対しては、期間中、オフィスや工場を閉鎖し、操業しないよう求めていて、日系自動車メーカーのマルチ・スズキやホンダは、インド国内にある工場の操業を当面、停止すると相次いで発表しました。

さらに、期間中は、インド全土で貨物列車などを除いたすべての列車や長距離バスが運行を停止するほか、ニューデリーでは周辺の州との境も原則として封鎖されます。

インド政府によりますと、22日までに確認された感染者の数は360人に上り、3日間で倍増したほか、医療体制が十分でないという指摘もあることから、感染が急速に拡大する前にさらなる措置に踏み切った形です。