ボートの五輪代表選考レース開催 先行き不透明に戸惑いも

ボートの五輪代表選考レース開催 先行き不透明に戸惑いも
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で東京オリンピックのボートの出場枠獲得に関わる国際大会が相次いで中止となる中、日本代表の選考レースが埼玉県で行われ、選手たちからは先行きが見えない現状に戸惑いの声が聞かれました。
ボートの日本代表の選考レースが行われたのは埼玉県戸田市の戸田ボートコースです。

22日は男女あわせて6種目の決勝のレースが行われ、このうち軽量級シングルスカルでは男子は武田匡弘選手、女子は冨田千愛選手、シングルスカルでは男子が荒川龍太選手、女子が米川志保選手がトップになりました。

日本ボート協会では、東京オリンピックの出場枠をまだ獲得できていないため、世界最終予選とアジア・オセアニア大陸予選に選手を派遣する予定でしたが、いずれの大会も新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、国際競技団体が今後の対応を協議しています。

先行きが不透明な状況について、初めてのオリンピック出場を目指す荒川選手は「出場枠を獲得する国際大会という目標がなくなり、オリンピックへのはしごを外されたような感じだ。それでも選手としてはオリンピックの開催を前提にトレーニングしたい」と話していました。

また、リオデジャネイロオリンピック代表の冨田選手は「この先どうなるのか懸念はあるが、自分ではコントロールできないことなので、目の前のことに集中したい」と話していました。