感染相次ぐ大分医療センター 患者の転院先も調査へ

感染相次ぐ大分医療センター 患者の転院先も調査へ
大分県は、新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認されている大分市の大分医療センターで、今月17日まで入院していた80代の男性が新たに感染していることが確認されたと発表しました。

この男性はその後、別の病院に入院していたということで、大分県はセンターのほか、この病院の関係者についても感染していないかどうか調査を進めることにしています。
大分市にある大分医療センターでは医師や看護師、それに患者など合わせて7人が20日までに相次いで感染していることがわかりました。

これを受けて大分県や大分市では、感染が確認された人の家族やセンターの職員など合わせて19人について21日午前中から検査を行ったところ、センターに入院していた80代の男性が新たに感染していたことがわかりました。

大分県の広瀬知事は21日の記者会見で「大分医療センターでクラスター感染が発生したと考えざるをえない。事態は厳しい段階を迎えたが着実に手を打っていく」と述べ、感染拡大の防止に全力を尽くす考えを示しました。

新たに感染が確認された80代の男性は、今月17日にセンターから大分市の県立病院に転院したあと、発熱の症状を起こしたということです。

また、20日に感染が確認された別の80代の男性も転院先の病院で肺炎を発症していることから、大分県はこれらの病院関係者についても感染していないかどうか調査を進めることにしています。