イギリス政府 飲食店閉鎖などで賃金の80%肩代わり

イギリス政府 飲食店閉鎖などで賃金の80%肩代わり
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためとして、イギリス政府は、レストランやパブ、それに劇場などを閉鎖する措置をとり、こうした状況の中で仕事ができなくなった人に対し、賃金の80%を政府が肩代わりする対策を発表しました。
新型コロナウイルスの感染は、イギリスでも急速に拡大していて20日の時点で3983人が感染し、177人が亡くなっています。

ジョンソン首相は20日、レストランやパブなどの飲食店に対し、当面の間、閉鎖するよう求めることを明らかにしました。

人が多く集まる映画館や劇場、ジムなども含まれるということです。

これに合わせて、政府は雇用を維持するための対策として、新型コロナウイルスの影響で働くことができなくなった人達に対し、賃金の80%を政府が肩代わりし、その上限を月に2500ポンド、日本円でおよそ32万円にすると発表しました。

レストランやパブなどを含むすべての事業所で働く人が対象になるということです。

ジョンソン首相は、「政府の指示に従えば、イギリスは、医療、経済の両面で迅速に回復できる」などと述べ、国民に協力を求めました。

イギリスではこの日、国内最大手の自動車メーカー ジャガー・ランドローバーが生産を休止することを発表したほか、格安航空会社のイージージェットが、大部分の便の運航を取りやめることを明らかにするなど、幅広い分野で影響が深刻になっています。