イタリアの致死率 なぜ高い? WHOが複数の可能性指摘

イタリアの致死率 なぜ高い? WHOが複数の可能性指摘
イタリアで、新型コロナウイルスに感染した人の致死率が、ほかのヨーロッパ諸国よりも高い理由について、WHO=世界保健機関で危機対応を統括するライアン氏は18日の会見で、複数の可能性を指摘しています。
この中でライアン氏は「イタリアではほかのヨーロッパ諸国よりも早い時期から感染の拡大が始まり、多くの人がもはや救うことができない段階に来ている」と述べ、イタリアは感染拡大から2週間から4週間が経過し、医療機関でも救うことができない患者が相次ぐ時期にあるという見方を示しました。

さらにライアン氏は「イタリアで高齢化が進んでいることも致死率が高い理由かもしれない。また、大勢の患者が病院に押し寄せ、医療水準が保てていない環境もあると思う」と述べ、イタリアでの高い致死率の背景には、高齢化が進んでいることと、患者の数が医療機関の対応能力を超えていることがあるという見方を示しました。