感染者受け入れた病院医師ら 寄せ書き贈った小学生に感謝 愛知

感染者受け入れた病院医師ら 寄せ書き贈った小学生に感謝 愛知
新型コロナウイルスに集団感染したクルーズ船の乗船者を受け入れた愛知県岡崎市の医療センターに、励ましの寄せ書きを贈った岡崎小学校で、19日卒業式が行われ、式の後センターの関係者が子どもたちに感謝の気持ちを伝えました。
藤田医科大学岡崎医療センターの向かいにある岡崎小学校の児童たちは、センターが受け入れたクルーズ船の感染者や医療スタッフを励まそうと、先月末、高学年全員にあたる350人分の寄せ書きを贈りました。
19日の卒業式で小田昌男校長は「センターの近くの学校ということで、自分たちも中傷されるというつらいときに、もっとつらく苦しい思いをしている人たちを思いやる。人としての『本当の強さ』を感じます。中学校ではさらなる活躍を願っています」と、はなむけのことばを贈りました。

このあと医療センターの医師や看護師などおよそ10人が学校を訪れ、藤田医科大学岡崎病院準備室の守瀬善一室長が「皆さんの思いやりが励みになりました。これからも思いやりの気持ちを持ち続けてください」と感謝の気持ちを伝えました。
そして卒業生120人一人ひとりにことばをかけながら、花言葉が「思いやり」のチューリップを手渡していました。

今回の取り組みのきっかけとなる「つらい思いをしている人を励ましたい」という提案をした6年生の鈴木創一郎さんは、「中学になっても、こうした活動をしていきたい」と話していました。