オーストラリアとニュージーランドが「入国禁止」措置

オーストラリアとニュージーランドが「入国禁止」措置
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、オーストラリア政府は、日本時間の20日午後7時から、オーストラリアの国民と居住者、その家族を除くすべての人を対象に、入国を禁止する措置をとると発表しました。
オーストラリアでは、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していますが、これまでに確認されている感染者の多くが、海外から入国した人やこれらの人と接触した人だということです。

このためオーストラリア政府は、日本を含むすべての国や地域への渡航について、警戒レベルを4段階のうち最も高い「渡航禁止」とし、海外から入国する人は2週間、隔離措置を行うよう求めていました。

その結果、出入国する人は大幅に減少しているということですが、モリソン首相は「自国民や居住者、その家族でないかぎり誰も入国させないことを確実にするため、さらなる措置をとることが不可欠だ」と強調しています。

一方、隣国のニュージーランドは日本時間の19日夜から、一部の例外を除いて外国人を対象に入国を禁止する措置をとると発表しました。

ニュージーランドも入国したすべての人を対象に、2週間の隔離を求めていますが、従わなかった旅行者2人が拘束されるなど、ニュージーランド政府は、隔離の措置を守らない人がいることに懸念を示していました。

日本人の渡航者数は

オーストラリア政府観光局によりますと、去年1年間にオーストラリアを訪れた日本人は49万8600人に上り、国や地域別に見ると、日本からの訪問者が5番目に多いということです。

また、日本の外務省によりますと、オーストラリアに住む日本人は、おととし10月の時点で9万8400人余りで、海外に住む日本人の数を国や地域別に見ると、オーストラリアがアメリカや中国に次いで多くなっています。

一方、ニュージーランド政府観光局によりますと、去年1年間にニュージーランドを訪れた日本人は9万7700人で、日本の外務省によりますと、ニュージーランドには2万800人余りの日本人が住んでいるということです。