政府 欧州で発給済みのビザ効力停止 感染者急増で水際対策強化

政府 欧州で発給済みのビザ効力停止 感染者急増で水際対策強化
新型コロナウイルスの感染の世界的な拡大を受け、日本政府は19日の閣議で、水際対策の強化として、感染者が急増するヨーロッパのほぼ全域など合わせて38か国で発給済みのビザの効力を停止する措置を決めました。
21日午前0時からビザの効力が停止されるのは、EU=ヨーロッパ連合のすべての加盟国を含む、ヨーロッパのほぼ全域となる36の国と、イラン、それにエジプトの合わせて38か国にある日本大使館などが発給した7200件余りのビザです。

また、EU加盟国などに出されている、短期の日本滞在の場合にビザが免除される措置も順次停止されます。

ビザを新たに取得できれば日本に入国できますが、政府は慎重に審査するとしていて、ビザの発給は非常に少なくなる見通しです。

一方で、すでに日本に入国している人は、日本から出国した時点でビザの効力が停止します。

一連の措置は、来月末まで実施されますが、外務省はさらに期間が延びる可能性もあるとしています。

政府はこれまでに、中国と韓国に対しても今月9日から同様の措置をとっています。