セブ島の日本人留学生 航空機運航制限で帰国に支障も

セブ島の日本人留学生 航空機運航制限で帰国に支障も
英語を学ぶ留学先として日本人にも人気のフィリピン中部セブ島では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、地元政府が国内線や国際線の運航を制限したことから、一部の日本人留学生が希望どおりの日程で帰国できないおそれが出ています。
フィリピン政府は今月17日から、首都マニラがあるルソン島全域で住民の移動などを制限していて、中部セブ島の州政府も島に乗り入れる国内線や国際線の運航を制限しました。

これを受けてフィリピンの2つの航空会社もそれぞれ、19日と20日から日本への直行便を含む国際線の運航を取りやめることを明らかにしました。

現地にある日本のセブ領事事務所によりますと、日本人留学生の中にはシンガポールなど第三国経由での帰国を検討している人もいるということですが、一部が航空券を購入できず、希望どおりの日程で帰国できないおそれが出ています。

現地にある日系の語学学校およそ50校はすべて休校となっていて、領事事務所にはここ数日、「どうやって帰国したらよいか」といった問い合わせが1日40件程度、寄せられているということです。

また、セブ日本人会の藤岡頼光副会長によりますとセブ島には現在およそ1000人の日本人留学生がいると見られ、このうち帰国を強く希望しているのは少なくとも250人、それ以外の日本人旅行者なども80人ほどいるということです。

日本人会では今後、地元の航空会社にチャーター便を運航してもらえないか働きかけることにしています。

WHO=世界保健機関によりますとフィリピンでの新型コロナウイルスの感染者は17日時点で187人となっています。