地価上昇率“全国一” ニセコにも異変 新型ウイルス

地価上昇率“全国一” ニセコにも異変 新型ウイルス
18日の「地価公示」で北海道倶知安町の地価が、住宅地、商業地ともに上昇率、全国1位となりました。その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が、不動産取り引きに影響を与えているという声も出始めています。
北海道のニセコ地区にある倶知安町は、スキーリゾートとして外国人観光客から高い人気を誇り、ホテルなどの活発な投資を集めてきました。

ところが新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が激減し、その影響が不動産取り引きにも及んでいるという声が出始めています。

このうちニセコ地区を中心に不動産の売買や仲介を手がける小樽市の会社では、先月以降、中国など海外の投資家による視察のキャンセルが相次ぎました。ことしに入ってからの売り上げは、去年の半分にまで落ち込んだということです。

会社では、テレビ電話を使った営業活動を試みているものの、中国人投資家の入国が難しくなっていることから商談はなかなか進まず、当面は厳しい状況が続くとみています。
日本信達の石井秀幸社長は「景気の先行きが不安だとお金の流れがストップするし、不動産の購入もストップする。人が来ないと難しいリゾートへの投資はいちばん最初に直撃を受けてしまう」と話しています。