新型ウイルス検査で優先度 独自の対応方針作成 埼玉県

新型ウイルス検査で優先度 独自の対応方針作成 埼玉県
新型コロナウイルスの検査に公的保険が適用される一方、医療現場からは依頼が殺到した場合への不安の声も上がる中、埼玉県は検査対象となる人の優先度を示した対応方針を新たにまとめました。県によりますと、全国の自治体で初めてだということです。
新たな方針は、18日に開かれた埼玉県の新型コロナウイルスに関する対策会議で明らかにされ、感染しているかを調べるPCR検査について、症状から見た緊急度に応じて3つに分類しています。

具体的には、透析患者や高齢者などで重症化のおそれが高い人や緊急の検査が必要な人は従来どおり「保健所」を通しての検査とし、発熱が4日以上続く人や医師が検査を必要と認めた人は「民間機関」での検査としています。

一方、症状がなく感染への不安から検査を希望する場合は、「検査の対象外」としています。

検査が保険適用となる一方で、医療現場からは検査の依頼が殺到した場合に備え、優先度の明確化を求める声が上がっていたということで、県によりますと、検査対象となる人の優先度を示した対応方針を独自にまとめたのは全国の自治体で初めてということです。
大野知事は「感染拡大の可能性がある中で、県として基準を明確に示すことで、混乱を可能なかぎり避けていくことが必要だと判断した」としています。