東京オリンピックの延期求める考え スペイン五輪委員会会長

東京オリンピックの延期求める考え スペイン五輪委員会会長
東京オリンピックについて、IOC=国際オリンピック委員会が予定どおりの開催に向け準備を進める考えを示したことに対し、スペインオリンピック委員会の会長は、新型コロナウイルスの影響で競技の公平性が確保できないことなどを理由に、延期を求める考えを示しました。
スペインでは感染者数が1万人を超えるなど感染の拡大が深刻で、政府は非常事態を宣言して、人の移動を制限する措置をとっています。

こうした中、スペインオリンピック委員会のアレハンドロ・ブランコ会長は17日、声明を発表し、IOCが東京オリンピックを予定どおり7月24日から開くとしていることについて「選手たちは十分にトレーニングできず、大会が開かれても不平等になってしまう」として競技の公平性が確保できないと訴えました。

そのうえで「大会まであと4か月。選手たちは不平等な条件のまま、参加することはできない」として、延期を求める考えを示しました。

東京オリンピックをめぐっては、世界的に新型コロナウイルスの感染の終息が見通せない中、IOCの一部の委員や選手からも予定どおりの開催を疑問視する声が上がっています。