“ルソン島の全空港閉鎖” 発表翌日に撤回 フィリピン政府

“ルソン島の全空港閉鎖” 発表翌日に撤回 フィリピン政府
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、フィリピン政府は17日に発表した、ルソン島のすべての空港を閉鎖し出入国を制限するとした措置を18日になって緩和し、外国人などの出国を認めるとしました。国内で混乱が広がるのを懸念したものと見られます。
フィリピンのドゥテルテ大統領は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、首都マニラがあるルソン島全域で来月12日まで住民の移動などを制限しています。

この一連の措置として、当初ルソン島から海外への出国についても今月20日以降は認めないとしたほか、17日はフィリピンの運輸省が「ルソン島にあるすべての空港を20日に閉鎖する」と発表しました。

これを受けてマニラにある日本大使館にも日本人の滞在者から「帰国したいが、航空便が予約できない」といった問い合わせが相次いでいました。

こうした中でフィリピン政府は18日になって、空港は閉鎖せず、観光目的以外のフィリピン人と外国人は出国できるとしました。

理由については「外国人の滞在者などにプレッシャーをかけ、厳しい状況になってしまった」としていて、国内で混乱が広がるのを懸念したものと見られます。