“新型コロナで誤情報” エジプト政府 英紙の取材許可取り消し

“新型コロナで誤情報” エジプト政府 英紙の取材許可取り消し
エジプト政府は新型コロナウイルスに関する誤った情報を伝えたとして、イギリスの有力紙「ガーディアン」の記者の取材許可証を取り消したことを明らかにし、新型コロナウイルスの感染が広がる中、メディアの報道内容に神経をとがらせていることがうかがえます。
エジプトで外国メディアの取材を管理する政府機関「国家情報サービス」は17日、イギリスの有力紙「ガーディアン」のエジプトに駐在する記者の取材許可証を取り消したことを明らかにしました。

理由について、新型コロナウイルスのエジプト国内の感染者数をめぐり、誤った数字を報じて混乱を招いたと説明し、謝罪記事を掲載しない場合は支局の設置許可を取り消す可能性もあるとしています。

ガーディアンは今月15日、エジプトの感染者が1万9000人にのぼると推計できるとするカナダの大学の研究を引用した記事を掲載し、これに対しエジプト政府は、感染が確認されたのは150人にとどまっていて、うその情報だと強く反発していました。

また、国家情報サービスは、同じ内容をSNSに投稿したアメリカの有力紙、ニューヨークタイムズのエジプトの駐在記者にも警告を出し、新型コロナウイルスの感染が広がる中、メディアの報道内容に神経をとがらせていることがうかがえます。