東京五輪 空手代表内定選手出そろう 感染拡大で大会中止

東京五輪 空手代表内定選手出そろう 感染拡大で大会中止
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京オリンピックの新競技、空手の代表選考に関わる最後の大会となっていたスペインでの大会が中止になりました。これを受けて全日本空手道連盟は内定が決まっていなかった「組手」の2つの階級について、最新の世界ランキングの日本選手トップを内定とし、代表内定選手すべてが出そろいました。
東京オリンピックの空手には、「形」で男女それぞれ1人ずつ、「組手」では3つある階級に男女それぞれ1人ずつの合わせて8人が出場することができます。

これまでに6人が、国際大会で獲得したポイントが反映されるオリンピック選考用の世界ランキングで全日本空手道連盟が設けた基準を満たし、すでにオリンピックの代表に内定しています。

残りの「組手」男子67キロ級と女子61キロ級については、代表選考に関わる最後の大会で来月17日からスペインで行われる予定だった国際大会後の世界ランキングで、日本選手のトップが内定する予定でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、この大会が中止となり、全日本空手道連盟は残りの2つの階級の選考基準を見直し、今月1日に発表された世界ランキングの日本選手トップを代表内定とすることを決めました。

この結果、男子67キロ級には佐合尚人選手が、女子61キロ級には染谷真有美選手が内定し、8人すべての選手の内定が決まりました。

内定した選手は、来月7日に会見する予定です。

佐合 上段への突きや蹴りが持ち味

空手男子「組手」67キロ級の佐合尚人選手は、東京都出身の27歳。

7歳で空手を始めた佐合選手は、2015年の実業団の全国大会で準優勝するなどして頭角を現し、おととし11月にスペインで行われた世界選手権では、初出場で銀メダルを獲得しました。

上段への突きや蹴りを持ち味に東京オリンピックでのメダル獲得を目指します。

染谷 スピード生かした上段突きが持ち味

空手女子「組手」61キロ級の染谷真有美選手は、茨城県出身の26歳。

5歳から空手を始め61キロを超えるクラスの実力者、姉の香予選手とともに、技を磨きました。

スピードを生かした「上段突き」を持ち味に、国際大会でもメダルを獲得していて、東京オリンピックではメダルが期待されます。