フランス 全土で外出大幅制限 罰則伴う 17日から15日間

フランス 全土で外出大幅制限 罰則伴う 17日から15日間
フランスのマクロン大統領は国民向けのテレビ演説を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、17日から15日間にわたって全土で外出を大幅に制限すると発表し、前例のない措置に踏み切りました。
マクロン大統領は16日夜、国民向けのテレビ演説を行い、感染の拡大を抑えるための新たな措置として、現地時間の17日正午、日本時間の17日午後8時から少なくとも15日間にわたって全土で外出を大幅に制限すると発表しました。

食料品など生活必需品の購入や医療上の理由、在宅勤務ができない仕事を行う場合などに限って外出を認めるということです。

人と人の接触を避けるため、家族や友達との散歩をはじめ、いかなる集まりも禁止するとし、従わない場合は罰則が伴うと強調しました。

マクロン大統領は「我われは『戦争』のさなかにある。感染の拡大を遅らせるため犠牲を払ってほしい」と訴えました。

また、現地時間の17日正午から30日間にわたって、EU=ヨーロッパ連合の域外からフランスを含むEU加盟国への入国を原則禁止することも明らかにしました。

今週末に予定されていた統一地方選挙の決選投票も延期されるということです。

フランスではこれまでに、食料品店や薬局を除きレストランやバーなどの営業を停止していましたが、感染者は16日までに6633人、亡くなった人は148人に上り、感染拡大に歯止めがかかっていません。

このためマクロン大統領は市民生活を著しく制限する前例のない措置に踏み切りました。