ディオールなどの香水や化粧品工場で消毒液製造 病院に提供へ

高級ブランドのルイ・ヴィトンなどを傘下に持つフランスのLVMHグループは、香水や化粧品の生産工場で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で不足している消毒液を製造し、パリ市内の公立病院に無償で提供すると発表しました。
LVMHグループはフランスのパリに本拠を置き、傘下にルイ・ヴィトンやフェンディなど70以上のブランドを有する巨大複合企業です。

AFP通信によりますと、LVMHグループでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で不足している消毒液の供給を支援するため、高級ブランドのクリスチャン・ディオールなどの香水や化粧品の生産工場で16日から消毒液の製造を始めるということです。

製造された消毒液はフランス保健省を通じてパリ市内にある39の公立病院に無償で提供されるということで、グループは今週中におよそ12トンの製造を目指しているとしています。

消毒液の不足を受けてフランス政府は、高額転売を防止するため、100ミリリットル入りの消毒液を3ユーロ(およそ350円)以上で販売することを禁じるなど対応に追われています。