イスラエル首相の汚職事件の裁判 感染拡大で延期 新型ウイルス

イスラエル首相の汚職事件の裁判 感染拡大で延期 新型ウイルス
イスラエルの司法省は、新型コロナウイルスの感染拡大を理由にネタニヤフ首相の汚職事件の初公判を2か月先の、ことし5月24日に延期すると発表しました。
ネタニヤフ首相はことし1月、地元の通信業者に便宜を図る見返りに傘下のネットメディアに政権に好意的な報道をするよう要求したとして収賄や背任の罪に問われ、初公判が今月17日にエルサレムの地方裁判所で開かれることになっていました。

ネタニヤフ首相は感染拡大を防止するためだとして、すべての国から訪れる外国人の入国を原則として拒否する措置を取るなど、各国の間でも突出して厳しい対策を打ち出しています。

さらに首相は「イスラエルは新型コロナという見えない敵との戦争状態にある」として対立する野党側に臨時の挙国一致内閣の設置への協力を呼びかけ、政治的なこう着状態の解消を図っています。

こうした中で、みずからの裁判の延期が発表されたことに対し、野党側は「首相は自己保身のために過剰な対策を推し進めているのではないか」として批判しています。