携帯電話の通信データ傍受し感染者ら監視へ イスラエル

携帯電話の通信データ傍受し感染者ら監視へ イスラエル
イスラエルのネタニヤフ首相は14日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための新たな対策として、通常は犯罪捜査で容疑者の追跡に使われている、サイバー技術を活用する方針を明らかにしました。
イスラエルでも新型コロナウイルスの感染は広がっていて、193人の感染者が確認されています。

こうした状況を受けて、ネタニヤフ首相は記者会見で、感染者や自宅隔離を命じられた人たちが外出禁止や外部との接触を禁じたルールを厳格に守っているか監視を強める必要があるとして、警察が携帯電話の通信データを傍受できるよう特別に許可する手続きを行ったことを明らかにしました。

さらに、ネタニヤフ首相は15日以降、国内のレストランやショッピングモール、それに映画館などの娯楽施設を閉鎖することを決定し、民間企業に対しできるだけ在宅勤務にするよう要請しました。

イスラエルは、すべての国からの外国人の渡航者の入国を原則として拒否するなど早々に厳しい対策を打ち出しているものの、感染拡大を食い止めるには至っていません。